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INTERVIEW 社員インタビュー

PEOPLE&WORKS

吹田 伸也 Shinya Fukita

第一設計部 第一グループ
1998年入社

防災設備分野について
シールド、防災設備、各種プラント関連と幅広い設計分野を担う。特に防災関連では、防潮堤ゲートや地下鉄構内止水扉、フラップゲート式水災害対策設備などの災害から人々の命を守る設備設計に携わっている。

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TURNING POINT_1

知識不足を痛感
入社4年目の頃、一定度の知識や仕事の流れが身に付いたタイミングで、神奈川県で使用されるボイラ設計のプロジェクトにプロジェクトメンバーとして参画しました。大学でも研究を通じて設計はやっていましたし、入社から3年間を経て、先輩社員や上司の指導もあり、設計業務についても少し自信がついた頃でした。
ただ、実際にプロジェクトが進みだすと、知識不足や経験不足が露呈し、一緒にプロジェクトを進めている、先輩、上司、取引先の技術担当者、多くの方に迷惑をかけてしまったことを強く覚えています。
入社からの3年間は上司の指示通りの設計しかやっておらず、いざ自分で考えて設計をしていくには、まだまだ技術不足だったんだなと痛感したタイミングだったのが、入社4年目の頃でした。

TURNING POINT_2

変わるのではなく、変える
ボイラ設計から油圧機械へと設計分野が変わり、油圧機械からシールドマシンへと設計分野が変わったのが7年目の頃。
担当する設計分野がいくら変わっても、自信がついては知識不足を痛感し、という連続で自分自身に成長を実感できない日々を過ごしていました。ふとした時、「環境が変わっても、設計分野が変わっても、自分自身に成長を感じられないのは自分自身が変わってないからでは?」と強く感じるようになり、今までの仕事への向き合い方を見つめ直し、指示通りに仕事をするのではなく、“もっとこうすればいいのではないか”と自分の考えを周囲に意図的に発信するようした結果、周囲との技術的なコミュニケーションが増え、より実践的な知識を得ることができました。7年目にして“自分で考え、それを反映する”という設計の本質に気づくことができたのかなと思います。
変わろうという曖昧な意思ではなく、自分を変えるんだという強い意志をもったことが設計者人生の分岐点だったかなと思います。

TURNING POINT_3

設計は自分で決めるから楽しい
設計に対する向き合い方を変え、新たに担当することになったシールドマシン設計の技術を磨こうと決心したタイミングで、設計の楽しさを教えてくれた上司に出会うことができたのも7年目の頃です。
私はもともと理屈っぽい人間で、設計をするにしても何故そうなるのかとある程度突き詰めなければ自身の中で納得がいかない性格でした。
その性格にとことん向き合ってくれた上司や、シールドマシン自体もあらゆることを想定した設計をしないといけない特徴があり、日を追うごとにシールド設計に没入していました。
ただ図面を描くだけではなく、果たしてこれが強度的に問題ないのかなどという細かい理屈の所まで追求し、全ての設計工程に根拠を持つ。
この時、“自分で決める”という設計の楽しさを知ることができました。

TURNING POINT_4

防災分野への挑戦
設計の楽しさを知り、その後も多少の紆余曲折はありましたが、シールド分野の責任者となった19年目、新たなチャレンジとして取り組んだのが、防災設備の設計です。
ヤスナでは未開拓の分野で、もちろん私も経験がありませんでしたが、今までとは違い、新しい分野の設計を行うにあたって迷いはありませんでした。機械の対象が異なっても、設計をしていく上で注意することは大きく変わりません。今までの設計に本気で向き合ってきた経験が自ずと自信に繋がっていました。
今では水門や防潮堤ゲート、ダムの設備設計と防災分野も順調に増えています。

TURNING POINT_5

まずは自分が楽しくあること
私が現在グループ長を務めている部門は、ヤスナで唯一、シールド・防災分野を担当しています。
そのため、グループの運営はもちろんですが、若手世代への教育にも力を入れております。
私自身の経験でもありますが、まず仕事が楽しいと思えないと成長速度は遅くなる、
そのためには私自身が一番設計業務を楽しまないといけないと思っています。
私自身、まだまだ挑戦してみたい分野がいくつもありますが、新たな分野への挑戦に加えて、私の技術を継承していくことが一番大切だと思っています。シールドや防災設備は人々の生活を守る上で欠かせないものになります。その責任を感じつつ、それを全うできる能力を身につけてもらえるよう教育することが自分の役目だと思っています。