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INTERVIEW 社員インタビュー

PEOPLE&WORKS

永井 公一郎 Koichiro Nagai

第二技術部
2005年入社

建設機械分野について
第二技術部全体として、クレーンとショベルの設計を担う。本社ではクレーン設計、広島ではショベル設計を担当する。大きいものでは、設計期間に数年単位を要する建設機械にも携わっており、設計を通じて社会のインフラ基盤に貢献する。

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TURNING POINT_1

基礎を固めることの大切さ
ショベル設計に携わって5年ほどを迎えた頃、仕事が“面白い”と感じられるようになりました。
これまでは、先輩が考えた構造をもとに部分的な計画や部品の図面を作成していました。設計の仕事に携われてはいたのですが、誰かが決めたことに対して手を付け加えるような仕事が多く、あまり面白みを感じることができていませんでした。
そんな時に、あるショベルの全体的な設計を任せてもらう機会がありました。これまでの部分的な設計とは異なり、配管や構造の検討、電気・電子回路など様々な箇所の設計に携わりました。完成するまで失敗もありましたが、1つの機械の開発を満遍なく見ることができて、大きな達成感を味わったことで“設計って面白いな”と感じました。
それと同時に、このチャレンジは今までの学びや知識がないと達成できなかったと感じ、今までやってきた基礎固めの重要性を感じた瞬間でもありました。

TURNING POINT_2

社会人として設計者として認められた
9年目で班長という初めての役職をいただきました。班長とは一つのプロジェクトのリーダーを任せてもらえる立場なので、これまでよりも仕事に対しての責任感を強く感じたと共に、一人の社会人そして設計者として認められたと実感しました。
班長になるまでの技術習得においては壁も多くありました。ショベルといっても製品によって意識すべきことが異なり、経験も浅かったことから毎回全く違う製品の設計をしている感覚でした。一方で、“毎回考える楽しさ”も強く感じており、前回はこうしたけれど今回はこれがいいよねなどと新たにアイデアを出す中で、技術職の面白さを日々の業務で感じていました。
今が成長できるチャンスだと思い、ショベル設計に応用するため車やエアコンの仕組み、油圧の動きなど自分で教材を買って自主的に勉強をしました。
振り返ってみると、あの時は結構努力してましたね。班長になった時は、その努力が上司や会社に認められた気分でとても嬉しかったことを思い出します。

TURNING POINT_3

専門性を高め続けることへの
不安と葛藤
入社以来、ショベルの設計一筋で技術を高めてきました。仕事においては、ある程度任せてもらえており、ショベル設計にはやりがいを感じながら取り組むことができていました。
携わる設計の幅が広がると同時に、自分の中で好奇心が少しずつ広がり、建設機械以外の分野にも取り組んでみたいとふと感じる機会がありました。建設機械の技術を高める一方で、その分野しか出来ない人材になってしまうのではないかという不安もありました。
当時の部署は、現在のように色々な機械設計ができる人材を増やすというよりも各々の専門性を高めていくことを大切にしており、「永井さんが建設機械をしなければ他に誰ができる人がいるのか」と言われ、他分野に携わることができませんでした。
思えば、これまで専門性を高めてきたからこそ今の自分があるのですが、当時はそこに不安を感じていましたね。

TURNING POINT_4

クレーン設計を通じて感じた
“開発の面白さ”
入社15年目の頃、A92という200トン吊りの大型クレーンをヤスナで全て設計してほしいという依頼がありました。これまでは、お客様の要望をそのまま図面に表すことが多かったのですが、A29に関しては業務委託のような形で携わっていたため、自分の考えを反映させる設計ができました。
私自身がこの機械をこうしたい、ここを変えると商品価値が上がるのではないかなど “自分の設計”を行うことができたのがこの機会でした。
設計・開発の面白みを大きく感じた案件となり、建設機械へのモチベーションが急上昇しました。
図面や検討だけでなく、現場対応も行いました。現場の声を聴くことができて、“仕事が楽しい”と感じた瞬間でした。

TURNING POINT_5

目指すのは、ハイブリッドな集団
今年から部門長を務めており、仕事に対して見方が大きく変わりました。ヤスナの建設機械部門を統括するようになり、自分が思い描いているビジョンを叶えられる環境です。経営層に自分のビジョンや今後の戦略についても提案し、納得をして頂き、部門のビジョンに対して部員の皆と実行できる楽しさを感じ始めています。
私は、建設機械部門を「ハイブリッド集団」に飛躍させたいと考えています。建設機械の更なる技術追求はもちろん、ヤスナがまだ取り組んでいない分野開拓への挑戦は絶対にしたいです。
例えば農業機械。私たちが培ってきた建設機械の技術ノウハウを農業分野へも展開していきたいと考えています。私自身が新たな分野へ挑戦したいと考えていた時、当時はそのチャンスすらありませんでした。
次世代を担う若手がチャレンジしたいと思え、チャレンジできる土壌を創り上げたい、その気持ちが根底にあります。